中学時代の友人のお父さま（一級建築士）の影響で、建設業に興味を持つようになりました。当時は、建設業の中にも様々な仕事があることを知らなかったので、漠然と「建築士になりたい」というイメージを抱いて、高校卒業後の進路を決めました。ところが専門学校3年目の年に、母の知人である建築士の方とお話をする機会があったのですが、その方が「君は、現場（施工管理）向きだね」と言ってくださったんです。実際にその業界で活躍されている方からの言葉は、とてもインパクトがあり、「施工管理」という仕事に強い興味を持つようになりました。調べてみると僕自身、「現場のほうが面白そう」「挑戦してみたい」という気持ちが高まってきたので、施工管理職を志望し、就職活動を行いました。

　実際に施工管理職に就いてみて、とても大きなやりがいを感じています。建築の道を志した当初は、「忙しいけれど、それに見合った報酬を得られる仕事」というイメージが強かったのですが、今思うのは、「報酬以上に、大きなやりがいを得られる仕事」だということです。現場では日々イレギュラーが起こるので、上手く進められず自分の力不足を痛感することも多いのですが、自分の思い描いた通りに工事を進めることができたときは最高に面白いです。これからも、新しい引き出しをどんどん増やしていけるよう努力し続けたいです。

　施工図を描かせてもらえるようになったことは進歩ですが、正直、自分ではまだまだだと思っています(笑)　所長や先輩方の仕事を間近で見ていると、自分はまだその足元にも及ばないので、早く所長・先輩方と同じ目線で現場を見られるようになりたいです。あとは職人さん方とも、もっと上手くコミュニケーションを取っていきたいし、若くても信頼してもらえるようになりたい。そのためには、まずは自分が率先して動くこと・自分の仕事をきっちりと全うすることが大事だと考えています。そうやって一つずつ信頼関係を積み重ねて、皆がついてきてくれるような現場監督になりたいですね。

　働きやすい会社だと思います。同業界で働いている友人の話を聞くこともあるのですが、中川工務店では過度な残業はないし、休みもきちんと取ることができて、残業した分はしっかり給与に反映してもらえます。もちろん、会社によって違いはあると思いますが、これから建設業を目指す方々には、「想像するほど、きついことばかりじゃないぞ」と伝えたいですね(笑)　僕自身も、入社前は「怖い職人さんが多かったらどうしよう」という不安が少しあったのですが、実際は気さくで親しみやすい方が多く、「必要以上に、不安感をもつことはないんだ」と思えました。ぜひ勇気をもって、やりがいにあふれた建築の世界に飛び込んできてください。